月刊『住民と自治』 2019年1月号
特集:人権としての水

水は人間が生きていくうえで欠かせないものです。水道法1条では、水道の計画的整備および保護育成により、清浄にして豊富低廉な水の供給を図るとされています。同法2条の2では、国および地方公共団体が水道事業を行うことの責務が定められています。国はコンセッション方式の導入推進による水道の民営化・広域化を強力に進めようとしていますが、すでに導入された自治体では自治体によるチェック機能の低下、総費用の上昇といった課題が指摘されています。世界でも、水道事業を民営化した国・自治体においては、料金高騰などの反省から、再公営化をめざす動きが顕著です。本特集では、2018年水道法改正案やPFI法改正など、水をめぐる法制度の視点を中心に、「人権としての水」を守るための方策を検討します。

書籍名 月刊『住民と自治』 2019年1月号
特集 特集:人権としての水
価格 ¥591(税込)
発行年月日 2018年12月15日
ISBN-10 4880378453
ISBN-13 9784880378459

目次

●新年のごあいさつ●多数者のための政治 -その実現の年に- 岡田知弘

●新春インタビュー●沖縄の尊厳と日本の未来 呉屋守將 金秀グループ会長に聞く インタビュアー 白藤博行

●新春対談●ライオンの檻を意識してみませんか 楾 大樹×朝岡 幸彦

●特集●人権としての水

  • SDGsと水政策 仲上健一
  • 水と人権 なぜ世界で多くの都市で水道再公営化が起きているのか 岸本聡子
  • 持続可能な水道事業の再構築 ─広域化、民営化への対案─ 近藤夏樹
  • 水道の民営化・広域化とわたしたちのくらし 尾林芳匡
  • 井戸枯れから始まった越前おおのの取り組み 水への恩返し~Carrying Water Project~ 帰山寿章
  • 書評 立石雅昭・にいがた自治体研究所 編『原発再稼働と自治体 民意が動かす「3つの検証」』 村上達也
  • 書評 中山 徹 著『人口減少時代の自治体政策 市民共同自治体への展望』 桜田照雄

●新連載●

  • ほけん詩の広場 ①保健師と感染症 中曽根万紀子

●連載●

  • おんなのRun68 健康に生きる権利を子どもたちに 鈴木 薫
  • @NEWS 「福祉灯油」の実施と内容の拡充を 沢野 天
  • だれのためのコンビニ 第4回 地域経済に役立つコンビニに向けて─オーナー保護のためのルールづくり─ 岩佐和幸
  • ス・ス・メ「議会改革」実践 第10回 「チーム議会」の政策提言とサポーター制度 寺島 渉
  • Jつうしん
  • おいでよ34 豊郷町 伊藤定勉
  • 史跡さんぽ43
  • 年賀広告
  • 編集後記