月刊『住民と自治』 2021年2月号
特集:公務員人事と民主主義の危機

本号の新春対談で強調されているように、地方を「植民地」と見ているような中央官庁やコンサルタントが考えた制度や政策をただ受け入れるのではなく、現場の視点で、自分たちの地域、町の課題を共有し政策を考えることが何より重要です。答えは現場にあります。現場で声を聴き、住民とともに考え、住民とともに課題を解決してゆくこと、すなわち住民と自治体職員との協働こそが、新自由主義による格差・分断を克服し、コロナ禍による危機をも乗り越えて地方自治の未来をひらく道ではないでしょうか。本特集は、公務員人事の変質と法治主義形骸化の経過を概括しながら、公務員人事のあるべきすがたを考えます。

書籍名 月刊『住民と自治』 2021年2月号
特集 特集:公務員人事と民主主義の危機
価格 ¥591(税込)
発行年月日 2021年1月15日
ISBN-10 4880378704
ISBN-13 9784880378701

目次

◆新春対談 コロナ禍のもとで地方自治の未来をひらくために 片山善博×岡田知弘


◆直言 大阪都構想、否決後の動き 中山 徹


●連続企画● 「新型コロナ」から日本の社会を考える 第8回 少人数学級実現、消費税減税の雇用、経済効果─ポストコロナの経済社会を考える 有働正治


●特集● 公務員人事と民主主義の危機

  • 公務員人事と民主主義 晴山一穂
  • 自治体職員制度と民主主義の危機─その経緯と課題 黒田兼一
  • 教育公務員人事と民主主義─七生養護学校「こころとからだの学習」裁判が示したもの 荒井文昭
  • 大阪維新政治による人事支配と管理強化とのたたかい 有田洋明
  • BOOK REVIEW

●連載●

  • 最終回 いらっしゃい! 学校図書館です! 第6回 学校図書館の明日に向かって 武田江美子
  • 新型コロナと日本の公衆衛生・医療─その特徴と課題─ 第5回 レジリエントな医療に向けて 松田亮三
  • @NEWS 川辺川ダム建設容認表明に至る過程を問う 森 明香
  • 自治体の新型コロナ施策 ●地方紙ニュースから─広がるPCR検査
  • ローカル・ネットワーク
  • Jつうしん
  • 自治の風─茨城から 第4回 再審法の改正を求める地方議会意見書の採択と政府への送付請願をおこなって 田村武夫
  • わがまち58 福島県飯舘村 杉岡 誠
  • 編集後記