南海トラフ地震・大規模災害に備える 熊本地震、兵庫県南部地震、豪雨災害から学ぶ

    書籍名 南海トラフ地震・大規模災害に備える 熊本地震、兵庫県南部地震、豪雨災害から学ぶ
    著者名等 田結庄 良昭 (著)
    価格 ¥1,430(税込)
    発行年月日: 2016年7月20日
    ISBN-10 4880376558
    ISBN-13 9784880376554
    C-CODE 0044
    ページ数 100ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

日本列島が揺れる

熊本地震の現地調査と阪神・淡路大震災の被災経験を踏まえ、南海トラフ地震や大規模災害への対応を考える。建物の耐震化は声高でも地盤の耐震化は音なし、津波は波ではなく高速の流れ、土石流は岩が襲うもの等、地質学の新鮮な知見が地域防災のあり方を問う。

目次

はじめに

  • 1  近づく南海トラフ地震
  • 2  多発する豪雨災害

第1 章 熊本地震とその教訓

  • 1  二度も震度7 が生じた熊本地震とは
  • 2  心配される広域での地震活動、土砂災害
  • 3  近畿でも地震、火山噴火は、原発は
  • 4  家屋被害は緩傾斜の軟弱地盤地に集中
  • 5  家屋被害集中の要因

第2 章 兵庫県南部地震とその教訓

  • 1  兵庫県南部地震とはどのような地震だったのか
  • 2  軟弱地盤や浅い地下水位地域で甚大被害─軟弱層からなる都市地盤
  • 3  谷埋め埋土地で甚大被害─東日本大震災でも顕著
  • 4  兵庫県南部地震での液状化被害─東日本大震災では世界最大の液状化
  • 5  河川堤防の被害─東日本大震災では沈下堤防から津波が浸入

第3 章 南海トラフ地震への備えと課題

  • 1  津波の遡上を正しく恐れよう─東北地方太平洋沖地震から学ぶ
  • 2  兵庫県の津波浸水想定と問題点
  • 3  南海トラフ地震による強地震動、津波への対応
  • 4  南海トラフ地震と津波火災─東日本大震災からの教訓

第4 章 過去の地震被害と今後の活断層による地震被害想定

  • 1  昭和南海地震─火災被害が甚大
  • 2  兵庫県北部の北但馬地震と復興─住民参加の復興計画
  • 3  日本海側の地震で大津波が襲来─若狭湾は大丈夫か
  • 4  大阪湾断層帯と被害想定─大阪湾沿岸部が壊滅
  • 5  兵庫県山崎断層帯地震と被害想定─播磨で甚大被害

第5 章 土砂災害のメカニズム

  • 1  土石流による災害
  • 2  斜面崩壊による災害
  • 3  土砂災害の危険度予測
  • 4  兵庫県六甲山周辺は土砂災害多発の宿命─近畿の山も同じ宿命
  • 5  広島土砂災害─まさ土地の災害
  • 6  伊豆大島災害の教訓─火山灰地の災害
  • 7  紀伊半島豪雨での土砂災害─深層崩壊による災害

第6 章 洪水被害

  • 1  茨城県鬼怒川の洪水被害と堤防の決壊
  • 2  兵庫県西部、佐用川の洪水被害と堤防決壊

第7 章 自然災害への自治体の対応

  • 1  避難勧告・指示の遅れと大型市町村合併
  • 2  避難体制、情報伝達体制
  • 3  開発と自治体の対応

あとがき

著者プロフィール

田結庄良昭(たいのしょう・よしあき)