マイナンバー制度─番号管理から住民を守る

    書籍名 マイナンバー制度─番号管理から住民を守る
    著者名等 白石 孝, 清水 雅彦 (著)
    価格 ¥1,019(税込)
    発行年月日: 2015年4月10日
    ISBN-10 4880376337
    ISBN-13 9784880376332
    C-CODE C0031
    ページ数 94ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

マイナンバー制度にどうのように望むか?

マイナンバー制度とはどのような仕組みか。社会保障、税、預貯金などへの利用範囲の拡大の問題点を考える。

目次

第1部 マイナンバー制度、番号管理から住民を守る
何のための番号制度?
スタートしていないのに早くも利用拡大
官民共通番号でなく分野別番号を
番号カード全員所有は超管理国家への道

第1章 マイナンバー制度のしくみ
1 政府の推進組織
2 マイナンバー制度の基本的なしくみ
3 制度導入のスケジュール
4 目的は何か
5 個人番号と法人番号
個人番号
法人番号
6 番号カード
7 利用範囲、そして政府が言う利便性
8 情報連携は符号?
9 政府がいう安全対策
10 自治体がやること
11 民間事業者がやること

第2章 マイナンバー制度の課題、問題点
1 番号制度の目的とは何か
マイナンバーって、何? 何のために導入されるの?
番号カード制度
「番号制度導入のメリット」
膨大な経費を投入するだけの価値があるのでしょうか?
所得の公平・公正な把握のカラクリ
マイ・ポータルで便利になるのか
2 社会保障・税の一体改革そのものが怪しい
3 地方自治が壊れる――義務と責任の強制
自治事務から法定受託事務へ
中間サーバーがくせもの
小規模自治体への過大な負担
4 人権は守られるか、そして管理・監視社会への道
マイナンバー制度からも排除される
個人情報は本当に守られるのか――警察などは自由に利用
成りすましは防ぐことができるか
5 政府の当初導入経費が見え始めてきた
6 膨大な費用が、民間にも
7 官民分野共通番号には絶対にならないか?――諸外国との比較
成りすまし犯罪対策に必死のアメリカ
大量の個人情報流出で、
ようやく共通番号制見直しの世論が起こった韓国

第3章 マイナンバー制度にどう臨むのか
1 ともかく官民共通番号へと拡大させないこと
2 番号は拒否、返上できるでしょうか
3 個人番号カードを持たない――強制ではありません
4 国会、政府を監視し、意見を伝えましょう
5 地方自治体への働きかけをしましょう
6 マスコミや市民メディアも重要です

第2部 マイナンバー制度を取り巻く監視と管理
――全体状況から考える
はじめに
1 警察による監視と管理の強化
2 社会全体で進む監視と管理
3 監視と管理を助長するマイナンバー制度
4 自民党の改憲論との関係
5 憲法上の問題点
6 監視と管理に対する批判の困難さと批判の視点
おわりに~要求すべきことと対抗論