豊かな学校給食の「無償化」をめざして

地産地消とオーガニック給食の可能性

    第6章 有機農業「オーガニック給食」の取組み[栃木県小山市]
    に誤りがございました。訂正するとともに深くお詫び申し上げます。

    100ページの3行目

    (誤)2022年

    (正)2023年

    117ページの執筆者紹介

    (誤)長谷川敏郎(はせがわ としろ)

    (正)長谷川敏郎(はせがわ としろう)

    地産地消とオーガニック給食の可能性
    書籍名 豊かな学校給食の「無償化」をめざして
    著者名等 朝岡 幸彦, 渡辺 繁博 (編著) 長谷川 敏郎, 宮島 公香, 浅野 正富 (著)
    価格 ¥1,320(税込)
    発行年月日: 2025年7月31日
    ISBN-10 4868260081
    ISBN-13 9784868260080
    C-CODE C0036
    ページ数 120ページ
    本のサイズ 四六

書籍の内容

学校給食の「無償化」はどうあるべきか!

日本の学校給食が「無償化」により新たな段階に入ろうとしている。その「無償化」を自治体の負担軽減や「小さな政府(行政)」を実現する好機と考えるのではなく、未来を見すえた持続可能な社会を実現するための「未来に開かれた給食」の在り方の実践としてとらえ、改めて「給食とはなにか」「給食はどうあるべきなのか」「給食はどこへ向かうのか」などを考える。全国から注目される松川町と小山市の取組みを紹介。

目次

はしがき

第1章 学校給食「無償化」の理念と政策

  1. 給食費を払わない子どもには給食を提供しない!?
  2. 教育はなぜ無償(タダ)でなければならないのか
  3. 公立学校だけが無償となっている⁉
  4. 無償化は義務教育を超えて広がっている
  5. 教育にかかる費用は誰が負担するのか
  6. 教育費のうち給食費はどれくらいなのか
  7. 学校給食費の徴収状況は何を示すのか
  8. 学校給食の無償化はどう進められようとしているのか

第2章 学校給食の仕組み

  1. ある日の給食室から
  2. 学校給食はどのように定義されているのか
  3. 給食に係る費用は誰が負担するのか
  4. 学校給食の実施状況や影響を理解するために
  5. 学校給食はどのように実施されているのか
  6. 給食を調理する人たちは
  7. どのような状況に置かれているのか

第3章 給食無償化をめぐる国・自治体の動向と想定される問題

  1. 無償化へ向けた議論の高まりとその背景
  2. 2023 年統一地方選挙政策─与野党を問わず「給食費無償化」が公約に
  3. 政府の動向
  4. 文部科学省「『給食無償化』に関する課題の整理」の内容
  5. 自治体の状況
  6. 学校給食法の改正による無償化で想定されること
  7. 「無償化に関する課題」の3 番目「国と地方の役割分担の観点」の意味
  8. 給食無償化と物価高騰であらためて問われる「給食の質」

第4章 食料・農業政策における学校給食の無償化とアグロエコロジーの意義

  1. 日本の食と農は、大きな歴史的岐路
  2. アメリカの戦略と自民党農政に左右された学校給食の歴史
  3. 輸入農産物の急激な拡大と残留農薬問題
  4. 子どもの体と心の異変と貧困の拡大
  5. 地方自治体への攻撃=「公共」の後退と「食べたくても食べられない」人の増加
  6. 地方自治体が主役になり、地域の食料自給率向上を
  7. 給食費無償化は、全額国費で─いい給食は未来への投資
  8. アグロエコロジーへの転換と地方自治体・議会の役割

第5章 学校給食の無償化・地元食材の利用 長野県松川町

  1. 松川町について
  2. 遊休農地対策
  3. 有機栽培研修会のスタート
  4. 学校給食への取組み─地元食材の提供
  5. オーガニックビレッジ宣言
  6. ゆうき給食とどけ隊、ゆうき給食つくり隊の思い
  7. 地元食材の導入と予算
  8. 農産物の参加型認証について
  9. 今後の取組みについて

第6章 有機農業「オーガニック給食」の取組み 栃木県小山市

  1. コウノトリと共生する「田園環境都市おやま」
  2. コウノトリ・トキの野生復帰をめざして取り組んだ「ふゆみずたんぼ」
  3. 「ふゆみずたんぼ」によってつながった先進的な取組み
  4. みどりの食料システム戦略によって開かれた有機農業推進の新しい扉
  5. 有機農業推進のために大きな柱となるオーガニック給食
  6. 今後小山市がめざしていくオーガニック給食

あとがき

資料●学校給食のあゆみ