事件から9年。優生保護法最高裁大法廷判決を踏まえて、人権保障の視点から事件を捉え直す。
「わたしたちは障害者である前に、一人の人間です。自分の人生を他の人に決められたくありません。わたしたちには自分の人生を選ぶ権利があります。」(本書Ⅲ章1より)――私たちの人権保障を追求する作業は、この障害のある人の声から出発する。
事件から9年。優生保護法最高裁大法廷判決を踏まえて、人権保障の視点から事件を捉え直す。27名の筆者が、さまざまな立場から事件の根底にある日本社会のマグマのような優生思想、対抗すべき人権意識の弱さ、そして社会保障・社会福祉等政策・制度の貧困を指摘する。とくに、国の人権保障に対する恐るべき無責任体制、自助、共助、公助論、社会保障・社会福祉の民営化・営利化政策があることを厳しく問う。
『住民と自治』誌連載に加筆、アップデートして再編集。