地方制度改革はどこに向かうのか

「公共私の連携」と指定地域共同活動団体制度

    「公共私の連携」と指定地域共同活動団体制度
    書籍名 地方制度改革はどこに向かうのか
    著者名等 岡田 知弘, 角田 英昭 (著)
    価格 ¥1,540(税込)
    発行年月日: 2025年8月28日
    ISBN-10 486826009X
    ISBN-13 9784868260097
    C-CODE C0036
    ページ数 132ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

国や地方自治体は、誰のためにあるのか? 主権者である住民視線で「公共」を考える。

日本国憲法と地方自治の視点から戦後の地方制度改革を捉え直し、地方自治法「改正」により創設された「指定地域共同活動団体制度」に焦点を当てる。この制度による共助の仕組みづくりは、公共サービスのあり方を大きく変えかねない。住民主権の立場から「指定地域共同活動団体制度」を検証して、課題、問題点を明らかにする。併せて、公共施設の統廃合・再編、民間化の現状を考察する。

目次

はじめに 岡田知弘・角田英昭

第1章 2024年地方自治法改正の歴史的位置 岡田知弘

  • はじめに 11
  • 1 明治憲法と地方制度の確立
  • 2 戦後憲法制定と地方自治・地方自治体
  • 3 1980年代後半の「地方分権」論の台頭
  • 4 「平成の大合併」と地域経済社会の衰退
  • 5 第二次安倍政権下での地方制度改革と公共サービスの変質
  • 6 第32次地方制度調査会答申と2040構想の具体化
  • 7 菅政権から岸田政権下の第33次地方制度調査会へ
  • 8 軍事優先の新たな中央集権化と地方自治法改正
  • おわりに

第2章 指定地域共同活動団体制度にどう取り組む
ー制度の概要と運用、課題、今後の取り組みー 角田英昭

  • はじめに
  • 1 第33次地制調答申での提言
  • 2 指定団体制度の法的な枠組みと制度内容
  • 3 地域の多様な主体の現状と課題
  • 4 指定団体制度の問題点、課題
  • 5 「意見募集」で示された特徴的な意見
  • 6 指定団体制度の運用等に係る考え方と問題点、課題
  • 7 自治体独自の取り組み事例
  • 8 指定地域共同活動団体制度の具体的事例
  • 9 社会教育、社会福祉分野での動き
  • 10 新たな制度設計に向けて

第3章 公共施設の統廃合・再編、民間化の現況と課題
ー公共施設等総合管理計画と指定管理者制度ー 角田英昭

  • 1 公共施設等総合管理計画の現況と課題、取組
  • 2 指定管理者制度の現況と到達点、課題
    ー「指定管理者制度の導入状況等調査」結果を踏まえてー

[資料編]

  • 1 「地方自治法」抜粋
  • 2 茅ヶ崎市地域コミュニティの認定等に関する条例
  • 3 広島市指定地域共同活動団体の指定等に関する条例