地域交通政策づくり入門─生活・福祉・教育をささえる

    『地域交通政策づくり入門─生活・福祉・教育をささえる』表紙画像
    書籍名 地域交通政策づくり入門─生活・福祉・教育をささえる
    著者名等 土居 靖範, 可児 紀夫 (著)
    価格 ¥1,540(税込)
    発行年月日: 2014年8月5日
    ISBN-10 4880376205
    ISBN-13 9784880376202
    C-CODE
    ページ数 120ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

地域交通システムづくりの事例を具体的に紹介する

地域の交通は、日常生活、子どもたちの通学、地域コミュニティづくりなど、住民生活をささえる基礎的な条件です。

岐阜市をはじめ各地に広がる地域交通システムづくりの実際を紹介し、地域交通総合政策・基本条例案を提案します。

目次

★第Ⅰ部 地域交通は地域づくりの土台
・1  移動制約者が今後、大量発生する見通し 土居靖範
   ─国の政策が公共交通の廃止に拍車/マイカー運転が困難になる高齢者層の増加
・2  交通政策基本法の論点 土居靖範
   ─交通政策基本法の内容/交通政策基本法の論点/国民の交通権保障の明記がない/地方自治体の権限を認めていない/安全面の確保を図ろうとしていない
・3  自治体の政策づくり・条例づくりの重要性 土居靖範
   ─住民の交通権保障は自治体の本来的な行政サービス/公共交通整備はまちづくりの土台/それぞれの地域で交通まちづくり条例の制定をめざそう
・4  総合政策を市民参加でつくりあげた岐阜市 福島 富
   ─市民参加の総合交通政策によってバス乗客が増加/コミュニティバス導入で「質の高い公共交通」をつくりあげた/岐阜市の事例は自治体が総合交通政策をつくる必要性を教えている

★第Ⅱ部 地域交通の事例から学ぶ
◆Ⅰ 地方自治をいかして交通政策をつくりあげた自治体
・1  地域協議会でつくりあげた木曽町生活交通システム
・2  市町村を超えた地域交通を確保する南信州広域連合
・3  市町村合併後の住民の足を200円バスで確保した京丹後市
   ―「上限200円バス」が丹後地域一円に拡大し、乗客増加中―

◆Ⅱ まちづくりと一体ですすめる交通政策
・1  JR 駅業務を管理する栄村
・2  ひとと環境に優しいLRTを運行する富山市
・海外トピックス1 :住民参加によるまちづくりと誰もが歩いて楽しい街ポートランド

◆Ⅲ 福祉政策と一体でつくりあげた交通システム
・1  高齢者の安否確認等、福祉と交通問題を解決した玉城町
・2  高齢者の生きがいを支える地域の共助交通―益田市―
・3  障がい者や公共交通に乗れない人たちを地域で支える
   ―社会福祉協議会と東濃福祉輸送共同配車センター
・海外トピックス2 :総合的な交通政策と歩行権を条例や法律にしたソウル

◆Ⅳ 自動車交通の安全を確保する交通政策
・1  市街地交差点にラウンドアバウト方式を採用した飯田市
・2  児童生徒が安全に通学できる歩道・交差点にするために
・海外トピックス3 :自動車交通抑制で都市づくりに輝くシンガポール

◆Ⅴ 子どもの学習権を保障する地域の交通政策
・1  子どもの教育を支える元気で安全なスクールバスの運行―山形県金山町―
・2  スクールバス運行による生徒の安全確保と学校の魅力化―京都府立東舞鶴高校―
・3  地域交通を自ら守り育てる高校生の活動―千葉県立大多喜高校―

★第Ⅲ部 地域交通の政策づくりと運動
◆Ⅰ 地域交通の政策提言
・1  地域交通政策づくりの意義と理念、基本的な考え
・2  交通権を保障した交通基本法の制定を
・3  地域でつくる交通基本条例
・4  総合的な地域交通政策
・5  地域交通政策への10の提言

◆Ⅱ 地域で政策と運動をつくる
・1  政策をつくる
・2  運動をすすめる