行政サービスのインソーシング 「産業化」の日本と「社会正義」のイギリス

    書籍名 行政サービスのインソーシング 「産業化」の日本と「社会正義」のイギリス
    著者名等 榊原 秀訓, 大田 直史, 庄村 勇人, 尾林 芳匡(著)
    価格 ¥1,760(税込)
    発行年月日: 2021年2月10日
    ISBN-10 4880377228
    ISBN-13 9784880377223
    C-CODE C0031
    ページ数 136ページ
    本のサイズ A5

書籍の内容

日英比較を通して、これからの行政(公共)サービスを考える

行政(公共)サービスはどうあるべきなのか。日本では公的サービスのアウトソーシング、民営化、産業化が唯一の選択肢とされている。一方、イギリスでは、再公営化、つまり、民間から公営に取り戻す、インソーシングの事例がみられる。それは民営化、産業化による弊害、サービスの破綻・劣化が原因であり、公正を旨とする「社会正義」に根差した動きでもある。イギリスでの調査やシンクタンクへのインタビュー、現地の労働組合・市民団体等の社会運動を紹介し、日英比較を通して、これからの行政サービスのあり方を多角的に考える。

目次

はしがき

第1章 わが国の行政サービスの民間化の現状 榊原秀訓

  • はじめに
  • 1 政府における行政サービス民間化の政策
  • 2 公務員制度の現状
  • 3 行政サービスのアウトソーシングの手法
  • おわりに

第2章 行政サービスのインソーシングと「社会的価値」・「社会正義」への注目 榊原秀訓

  • はじめに
  • 1 行政サービスのアウトソーシング
  • 2 行政サービスのインソーシング
  • 3 Brexitと行政サービス
  • おわりに─わが国への示唆

第3章 イギリス流「社会」依存の行政サービス提供とインソーシング 大田直史

  • はじめに─ボリス・ジョンソン首相の言う「社会」
  • 1 10年間に及んだ緊縮財政
  • 2 繰り返されてきた中央集権批判と地方主義
  • 3 「地方主義」による「大きな社会」の失敗
  • 4 「市民社会戦略」
  • おわりに─行政サービスのインソーシング・内部化という選択肢

第4章 PFI事業の「検証」と「撤退」 庄村勇人

  • はじめに
  • 1 イギリスにおけるPFI
  • 2 会計検査院報告書、庶民院決算委員会報告書
  • 3 イギリスにおける議論を踏まえた検討
  • おわりに

第5章 イギリスのインソーシングと社会運動 尾林芳匡

  • はじめに─イギリスのインソーシングに学ぶ
  • 1 労働組合の動き(その1)=UNISON
  • 2 労働組合の動き(その2)=UNITE the UNION
  • 3 トランスナショナル研究所(Transnational Institute)
  • 4 「WE OWN IT」(私たちこそ所有者だ)運動
  • おわりに─いまこそ新自由主義的な民営化を脱却する社会運動を