月刊『住民と自治』 2020年5月号
特集:「観光立国」政策下のオーバーツーリズム、そして新型コロナ禍の教えること

アベノミクスの成長戦略の一つ、2006年に成立した観光立国推進基本法からはじまった「観光立国」政策で、国外とくにアジアからの観光客はうなぎのぼりに増加してきました。しかし近年、景観規制の緩和でまちが壊れたり、市民生活に支障が出るなど、負の側面が浮上しています。本特集は、オーバーツーリズム(観光客過剰)問題を概観し、新型コロナウイルスで一気に冷え込んだ、インバウンド頼みのわが国の観光のあり方を見つめ直します。

書籍名 月刊『住民と自治』 2020年5月号
特集 特集:「観光立国」政策下のオーバーツーリズム、そして新型コロナ禍の教えること
価格 ¥591(税込)
発行年月日 2020年4月15日
ISBN-10 4880378615
ISBN-13 9784880378619

目次

●特集● 「観光立国」政策下のオーバーツーリズム、そして新型コロナ禍の教えること

  • 「観光立国」政策とオーバーツーリズム 堀田祐三子
  • 欧州諸都市のオーバーツーリズムへの取り組み 阿部大輔
  • ちぐはぐな京都市の観光政策 中林 浩
  • コラム 奈良公園にリゾートホテルはいらない 中島 晃
  • 外需、外国依存のクルーズ船観光の危険性 池田 豊
  • 民泊法制度の現状と課題─地方自治体の独自規制に着目して─ 堀田祐三子
  • 「山里ツーリズム」への模索─九州脊梁の「日本遺産」登録を見据えて 中島熙八郎

新型コロナ 揺らぐ現場からの報告

  • 新型コロナウイルス感染拡大を阻止するために奮闘する医療現場から 森田 進
  • 新型コロナウイルス対応を行う自治体労働者の現状 水戸川慶太
  • 一律休校がもたらしたもの 宮下直樹
  • 学童保育の現場から─不安と疑問のなかで 井上静子
  • 消費税増税と「新型コロナ危機」 中小業者の苦難打開へ 中山 眞
  • 「新型コロナウイルス」問題が広がるなかで 河村泰三
  • 種苗法改正の問題点─種子条例の意義と地方自治体に今後できること 山田正彦

●連載●

  • 新連載 自治の風─沖縄から 第1回 首里城焼失
  • @NEWS 長崎県の石木ダム建設計画。半世紀経ても完成できない、その理由とは 松井亜芸子
  • 再生可能エネルギーと環境問題 第2回 太陽光発電①「立地の適切さ」 傘木宏夫
  • 自治体清掃はどこへゆく 第3回 自治体ごとのリサイクル 福田日輪
  • おんなのRun82 ほのぼのこどもレストランとの出会い 藤岡淑子/村井民子
  • Jつうしん
  • 編集後記