長友先生、国保って何ですか

    書籍名 長友先生、国保って何ですか
    著者名等 長友 薫輝, 正木 満之, 神田 敏史 (著)
    価格 ¥1,650(税込)
    発行年月日: 2013年8月15日
    ISBN-10 4880376078
    ISBN-13 9784880376073
    C-CODE c0036
    本のサイズ A5

書籍の内容

わかりにくいと言われる国民健康保険制度のしくみ、運用の実態、国保制度が直面している課題と改革の方向を、とことん分かりやすく解説。

国保でよく使われる用語の解説、国保の歴史、国保の実態を知るために必要な資料やグラフを数多く紹介しました。

目次

「長友先生、国保って何ですか」目次

はじめに

★第1章 国民健康保険のしくみ 長友薫輝
◆1 国保の基本
・(1)国保とは
・(2)皆保険体制を下支えする国保
・(3)国保に加入している人々
・(4)国保には社会の変化が反映する
・(5)国保加入者の所得水準と国保料
・(6)加入者はどれぐらいの国保料を負担しているのか

◆2 国保が貧困を拡大する
・(1)高い国保料となる理由① ―加入者に高齢者が多いー
・(2)高い国保料となる理由② ―「支払えるかどうか」の視点が国・自治体から欠落しているー
・(3)高い国保料となる理由③ ―主な原因は国庫負担の削減―

◆3 社会保障としての国保
・(1)国保は社会保障
・(2)一体改革と自民党「改革案」に見る社会保障の考え方
・(3)「改革イコール国庫負担の抑制」という発想を転換する
・(4)社会保険の2つの原理 ―社会原理と保険原理―
・(5)国保は「助け合い」の制度ではない

◆4 国保の歴史からわかること
・(1)「国保は助け合い」という時代があった
・(2)国保は社会保障の一環
・(3)保険原理の強調
・(4)社会保障としての国保へ
・(5)自己責任論の強調

◆5 自治体が国保を運営している
・(1)地域住民が国保に関心を持つ
・(2)国保料の算出方法
・(3)自治体ごとに国保料の算出方法が異なる
・(4)保険料の違いがなぜ生じるのか
・(5)保険料の減免
・(6)自治体独自の減免制度
・(7)医療費自己負担の減免

◆6 求められる政策的対応
・(1)国保世帯に対する現行の政策的対応
・(2)国保の広域化について
・(3)国保への財政負担の意義、役割
・(4)TPPの役割の動向をふまえて

市町村における国民健康保険の仕事の流れ(例)

★第2章 地域実態がわかる国保のデータをつくろう
◆1 市町村国保のすがた
・(1)国保を学び始めた頃
・(2)現場の自治体職員から学ぶ
・(3)高い国保料への反撃 ―本章の目的―

◆2 国保データから地域の実態を把握する
・(1)国保に関する資料には、そのようなものがあるのか
・(2)国保のデータ集をつくろう
・(3)国保データ集を携えて、市町村議会の国保論議を傍聴してみよう

◆3 国保料の負担軽減を実現するために
・(1)国保データから国保料の過酷さを明らかにする
・(2)国保改善のたたかい、「敵は本能寺にあり」がポイント

 コラム① 滞納はつかわない
 コラム② 法定外・ルール外

★第3章 国保って何? ―質問と回答―    神田 敏史
◆1 運営主体論 ―国保って国が運営しているの?―
●「保険者」って何ですか?
●「保険者」って何をするのですか?
●「保険者」って、誰がやっても同じなのですか?
●国保の保険者を、市町村から都道府県に移管するという話があります。国保の加入者にとって、メリット(利点)  は何でしょうか?
●市町村の窓口はいつでも混んでいて、職員もじっくり話を聞いてくれません。国保窓口できちんと話を聞いてもらえるようにするには、どうしたらいいのですか?

◆2 財政編 ―国保って保険料で運営されているの?-
●加入者の助け合いを基本とする国保制度は、加入者の保険料で運営するのが原則ではないですか?
●法令に定めのない一般会計から国民健康保険特別会計への繰入(「法定外繰入」といいます)は、やめたほうがいいのではないですか?
●「法定外繰入」が必要なのはわかりました。ところで、規模はどの程度が望ましいのですか?
●「高い保険料負担」を下げるために、市町村の「法定外繰入」だけでなく、国や都道府県の負担は増やせないのですか?
◆3 資格編 ―国保は自営業者の保険?-
●会社を辞めましたが、国保には加入しませんでした。2年後、激しい腹痛になり、救急車で病院に運ばれました。「保険証がないと医療費が数百万円かかる」と言われびっくりしました。市町村に問い合わせたら「国保の加入には80万円かかる」言われました。どうしたら、いいでしょうか?
●就職したら勤務先から「うちの保険は市町村国保」と言われたけれど、国保に入らなければいけないのですか?●日本国籍のない外国人でも国保に入れるのですか?

◆4 保険料編 ―保険料はどうやって決めている?-
●国保の保険料はどのように決めているの?
●市町村の考えで保険料は下げることはできないのですか?
●保険料の減免を受けるのにはどうしたらよいのですか?
●リストラにあった場合に保険料負担が軽減される制度があると聞きました。どのような手続きをとったらいいのですか?

◆5 国保に入っても、窓口負担が払えないとだめなの?
●医療機関で請求される窓口負担が払えない場合はどうしたらよいのですか?
●窓口負担の減免制度はどのようになっていますか?減免を受けるためにはどうしたらよいですか?
●保険料を滞納したら、窓口負担が高くなる保険証にかえられ困っています。どうしたらもとの保険証に戻すことができるのですか?
●保険料が滞納していたら、保険証の更新時に「短期被保険者証にかわります。交付は市町村窓口で行います。納付相談も行いますので必ず来庁してください」との通知届きました。納付相談といってもお金がなく行けない。医療機関に受診するために保険証は欲しいが、どうしたらよいですか?

コラム③ 国民健康保険制度を国民のものにするために

結びにかえて

著者プロフィール

長友薫輝(津市立三重短期大学 生活科学科教授) 正木満之(せんだい大都市財政検討会主宰) 神田敏史(神奈川県職員)