水道の民営化・広域化を考える [第3版]

書籍名 水道の民営化・広域化を考える [第3版]
著者名等 尾林 芳匡, 渡辺 卓也 (編著)
価格 ¥1,870(税込)
発行年月日: 2020年11月25日
ISBN-10 4880377163
ISBN-13 9784880377162
C-CODE C0036
ページ数 196ページ
本のサイズ A5

書籍の内容

命の水を守るために。新版出来上!

政府は改正水道法を成立させて、民営化と広域化を推し進めている。新たな版を重ね、全県一元化の広域水道を開始した香川県、民営化を推進する宮城県の現状等を追う。また、埼玉県秩父郡小鹿野町の広域化による水道料金の値上げを初め、全国的な値上げ傾向を捉えて「水道料金の考え方」を新しく設けるとともに、水道法改正を受けた規則改正とそのガイドラインを読み直す。

目次

プロローグ●水をめぐるウソ・ホント

  • 1  給水量が減り料金収入激減、投資ができず老朽化が加速!
  • 2  水道の普及率と投資額の推移
  • 3  管路の老朽化の現状と課題
  • 4  水道基幹管路の耐震適合率
  • 5  水道広域化が進んでいない
  • 6  市町村による水道料金差が大きい
  • 7  水道事業体における職員の高齢化と減少はなぜ
  • 8  水道現場における経験ある職員が必要なワケ
  • 9  民間に委託したことで経費が削減できたのでしょうか?

解説●2018 年水道法改正とは

  • 1  水道法改正の内容
  • 2  水道法一部改正の問題点
  • 3  いま地方自治体で必要なこと

Ⅰ 水をめぐる広域化と民営化の現場

イントロダクション●各地で具体化する広域化・民営化の動き

  • 1  自己水源放棄・広域化の流れ
  • 2  唐突な提案・結論ありきの姿勢
  • 3  過去の過剰投資には「ほおかむり」
  • 4  コンセッションは「経営基盤強化で経営改善」のはずが
  • 5  水道だけではない、コンセッションの拡大
  • 6  水道民営化に対する根強い不安、議会や住民による反発
  • 7  今後の闘いの糧として

1 香川県●全国初の県内一水道 その矛盾と現状

  • 1  香川の水事情と広域化計画
  • 2  自己水源廃止の矛盾
  • 3  市町の自治ないがしろの広域化推進
  • 4  広域化で拡大する業務委託とその一元化
  • 5  「いのちの水を守ろう」住民ネットワークが立ち上がる

2 宮城県●水道事業の「民営化」の現状と問題点

  • 1  宮城県の「民営化」構想
  • 2  宮城県の水道事業と課題
  • 3  「企業の利益を損なう」として業者選定過程が「非開示」に
  • 4  宮城県の水道「民営化」の問題点
  • 5  県民の理解を深めるために

3 浜松市●下水道処理場のコンセッション化問題

  • 1  浜松市の概要
  • 2  浜松市下水道事業と静岡県西遠流域下水道
  • 3  西遠浄化センター、コンセッション化の経緯
  • 4  コンセッション化ここが問題 ─2017 年5 月議会での反対討論
  • 5  国の目論見への対抗
  • 6  西遠浄化センター・コンセッション事業開始
  • 7  浜松市長は上水道民営化の判断を先送り

4 京都府●簡易水道と上水道の統合

  • 1  簡易水道事業とは
  • 2  簡易水道事業の現状と統合への経緯
  • 3  福知山市での統合事例
  • 4  簡易水道事業の抱える問題点

5 奈良県●奈良市中山間地域の上下水道のコンセッション計画

  • 1  市町村合併後の奈良市の上下水道
  • 2  上下水道コンセッション計画の概要
  • 3  民営化の背景にあるもの
  • 4  住民の声を背景に議会で民営化条例案を否決

6 埼玉県●秩父郡小鹿野町民の水源・浄水場を守る運動

  • 1  秩父郡市の河川と水源
  • 2  水道事業の統合の経過─住民不在で進められた広域化計画
  • 3  広域化準備室の主張するメリットと無理な配水計画
  • 4  小鹿野町であがった住民の批判
  • 5  水源・浄水場を守る住民の運動
  • 6  秩父地域水道事業の統合─秩父広域市町村圏組合の事務に
  • 7  明らかになった広域統合の問題
  • 8  今後の運動
  • 9  その後の動き

7 大阪市●市民が止めた水道民営化

  • 1  ちょっと待って! 水道の民営化
  • 2  大阪市水道民営化の前哨戦=府営水道・市営水道の統合
  • 3  「二重行政」の解消の野望がとん挫、民営化計画へ
  • 4  広がる共同と民営化ノーの声

8 滋賀県●大津市のガス事業コンセッション

  • 1  現在まで大津市ガスがどう運営されてきたか
  • 2  今回の民営化の背景 ─電力・ガス小売の自由化・市全体の行革
  • 3  「あり方検討委員会」が答申した民営化(コンセッション)のポイント
  • 4  議会や市民の運動で明らかになった問題点

Ⅱ 水をめぐる広域化・民営化の論点

1  上水道インフラの更新における広域性と効率性

  • 1  「朽ちる水道インフラ」は本当か
  • 2  水道インフラの広域化・民営化をめぐる論点
  • 3  水道事業の広域化と効率化
  • 4  水道事業の民間活用の目的と実際
  • 5  水道インフラの更新計画のために

2  水道の民営化・広域化を考える

  • 1  水道とは
  • 2  水道事業は地方公営企業
  • 3  PFI 法・コンセッション(公共施設等運営権)と水道
  • 4  水道の民営化・広域化を進めようとする動き
  • 5  2018 年水道法改正を受けた規則改正とガイドライン
  • 6  水道料金の考え方
  • 7  公共施設等運営権実施契約書の実際
  • 8  水道と広域化・民間化の問題点
  • 9  世界で進む水ビジネスと再公営化
  • 10 いのちの水を守るために
  • おわりに

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