月刊『住民と自治』 2025年10月号
特集Ⅰ 第67回自治体学校 in 東京から 特集Ⅱ 危機に立つ公的医療保険制度

住民と自治 2025年10月号

特集Ⅰでは、2025年7月26日・27日に開催した第67回自治体学校in東京の概要を報告します。戦争できる国づくりへの暴走が加速するなか、「ともに学ぶ 地方自治が切りひらく平和で豊かな社会」をメインスローガンに掲げ、“みんなが先生 みんなが生徒”となって、平和と地方自治の意義・役割を学び合いました。本特集では、中山徹氏による基調講演「戦争できる国づくりと自治体の役割」をはじめ、「地域と自治体 最前線」と題した4名の報告者によるリレートーク、分科会概要(第1、第6、第7、第10分科会)を報告します。

特集Ⅱでは危機に立つ公的医療保険をめぐる現況と新たな搾取などについて考えます。今夏の参院選では「現役世代の社会保険料負担軽減」を複数の政党が掲げました。国民皆保険の維持に不可欠な公的医療保険制度が財政難や制度改変により揺らぐ現状において、国民健康保険の構造的課題や、マイナ保険証問題を含め、社会保障の根幹を守るための政策課題と展望を考えます。

書籍名 月刊『住民と自治』 2025年10月号
特集 特集Ⅰ 第67回自治体学校 in 東京から 特集Ⅱ 危機に立つ公的医療保険制度
価格 ¥800(税込)
発行年月日 2025年9月15日
ISBN-10 4868264990
ISBN-13 9784868264996

目次

◆直言 参政党「日本人ファースト」の発信力 大田直史

●特集Ⅰ● 第67回自治体学校 in 東京から

  • 「第67回自治体学校 in 東京」を終えて
  • 基調講演 戦争できる国づくりと自治体の役割 中山 徹
  • リレートーク
    • ①東京のまち壊し
       再開発をめぐってーまちづくり運動として考える 千代崎一夫
       東京臨海部の大規模開発とカジノ誘致 市川隆夫
    • ②会計年度任用職員の雇止めとの闘いとこれから 佐々木真紀
    • ③検証と提言 能登半島地震、持続可能な能登に向けた復興の課題 竹味能成
  • 分科会概要(第1、第6、第7、第10分科会から)

●特集Ⅱ● 危機に立つ公的医療保険制度

  • 公的医療保険にみる応能負担と新たな搾取 長友薫輝
  • 法的根拠のない「保険料(税)率の都道府県単位での統一」に見る「国民健康保険の都道府県単位化」の課題 神田敏史
  • マイナ保険証─これからどうなる! どうする!? 曽根貴子

  • FOCUS パブリックコメント制度を考える➀
    ─その仕組み、問題点と改革方向を探る 榊原秀訓

●連載

  • 汚された水─PFASを追う
    第15回 PFOA粉塵が間質性肺炎を引き起こしていた⁉ 金谷邦夫
  • 続・暴走する大阪万博─その先に見えるIR・カジノの悪夢
    第3回 夢洲は南海トラフ地震により甚大な被害が想定される─早急な対策を 田結庄良昭
  • くらしと自治と憲法と 第37回 いのちのとりで裁判、最高裁で画期的勝訴
    ─生活保護基準引き下げ取消訴訟の意義と課題 鈴木 靜
  • 自治体で働く青年の想い 第7回 自分の健康を守れるのは自分だけ 松原 圭

  • 書評 只友景士・阿部⼤輔・清水万由子・南島和久編著『市民のための政策学』 杉岡秀紀
  • BOOK REVIEW
  • Jつうしん 尼崎都市・自治体問題研究所 『尼崎市における
    就学前の障害児・「気になる子」の保育・教育実態調査』 田近吉雄
  • 自治の風ー熊本から 第3回 TSMC(JASM)熊本進出の問題 楳本光男